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とても良い

絶対にあり得ないとは頭で理解しているものの、変な考えを頭によぎらせるサブタイトルの出し方だったね。何度も鳥肌がたった今話だったけど最後が一番だった。

「全ては譜面に書いてある」と「旅立ち」という2つの対極的な考え方。前者は母親・コンクールが求めるもので、後者はかをり・観客が求めるもの。どちらも間違いではない。二人がどちらに進もうとするか、それだけだ。そして決心した以上後戻りはできない。
かをりは「音楽が自由」なんだと、公正の手を引いて彼に伝える。今まで彼が知らなかった「旅」の道標として、そして道に迷ったときの助けとして。

今回も影と陽の使い方がはっきりとしていた。スタート地点へ進むため、そして船から降りようとした公正を再びスタート地点へと立たせるために。

最初は今まで自分が信じた楽譜通りの伴奏をする。だけどそれは自分の演奏ではない。
そんな公正に対してかをりは演奏を止め、自分も背負っているんだと背中で訴えかける。演奏しているのは”私達”なんだと。繰り返される”私達”という言葉は公正を動かす。

こうして二人はスタート地点に立った。完璧な回だと思った。だからこそかをりが倒れたときには思考が停止してしまった。こうなってしまった予想がつかない。面白い。



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