ピアノの音だけ聴こえない演出凄いな
「もうすぐ春が来る」
「下ばかり向いてるから五線譜の檻に閉じ込められちゃうんだ」
「音楽が自由なんだよ」
自分のピアノの音が聞こえない水の中のシーンは苦しさが伝わってくる。
公正が立て直した後の2人には通じ合うものがあって、それに気付いた椿が切ない。
「僕は旅に出る」
かをりちゃん倒れたけど大丈夫⁉︎
自分が演奏するピアノの音だけ聞こえない、というのは実際にあるんだろうか。
椿がちょっと切ない。
絶対にあり得ないとは頭で理解しているものの、変な考えを頭によぎらせるサブタイトルの出し方だったね。何度も鳥肌がたった今話だったけど最後が一番だった。
「全ては譜面に書いてある」と「旅立ち」という2つの対極的な考え方。前者は母親・コンクールが求めるもので、後者はかをり・観客が求めるもの。どちらも間違いではない。二人がどちらに進もうとするか、それだけだ。そして決心した以上後戻りはできない。
かをりは「音楽が自由」なんだと、公正の手を引いて彼に伝える。今まで彼が知らなかった「旅」の道標として、そして道に迷ったときの助けとして。
今回も影と陽の使い方がはっきりとしていた。スタート地点へ進むため、そして船から降りようとした公正を再びスタート地点へと立たせるために。
最初は今まで自分が信じた楽譜通りの伴奏をする。だけどそれは自分の演奏ではない。
そんな公正に対してかをりは演奏を止め、自分も背負っているんだと背中で訴えかける。演奏しているのは”私達”なんだと。繰り返される”私達”という言葉は公正を動かす。
こうして二人はスタート地点に立った。完璧な回だと思った。だからこそかをりが倒れたときには思考が停止してしまった。こうなってしまった予想がつかない。面白い。
すごくよかった…本番前のかをりちゃんの私がいるよっていうシーンからドキドキが止まらなかった。一緒に恥をかこうとか旅に出ようとか音楽が自由なんだよとかすてきな言葉のオンパレードだった。演奏のシーンの表現が圧巻。一度演奏を中断してからの気持ちを持ち直して、二人の演奏が交錯していくところに鳥肌が立った。
かをりに連れられ舞台へ、途中で二人とも演奏を止める。
再び演奏を始め、喝采を浴び倒れるかをり。
公生、がんばった!で終わりと思いきや、かをりが倒れるって‥。前話で病院前のバス停で降りるシーンがチラッとあったのは、余命xヶ月的なパターンなのか?
キラキラ星歌う能登かわいいよ能登。音楽物は演奏聴いてるだけで楽しめるからいいね。
海の底にいる時間が長すぎたせいか、演奏ラストの盛り上がりにいまいち乗っかれなかったかな。演奏前のプレッシャー感じてたモブキャラの子、野崎くんの千代ちゃんだったのかw