WOWOWオリジナルかと思ってたら、冲方丁原作(原作未読)のアニメ化。デザインやストーリーから、全体的に少女漫画よりな作品。
序盤からの数話で、差別に抗いながらの架空世界の旅行物だと思ってたら、小規模戦や旅立つ準備で1期が終わった。
音楽が世界観の根幹にあるようで、剣楽/農楽/気象楽者のように〇楽というのが複数存在する。
また独自ワードをルビにして、その漢字をその場面に数秒映す手法を多用している。おそらく、原作小説のルビ+漢字なんだろうけど、読む速度の調整できない映像媒体のアニメには向いてなさそうに思った。
もしやるにしても、外連味のある少数の場面に限定(必殺技とか)しておかないと、その設定群を記憶しきれない視聴者を置いてけぼりにしてしまう。(多分、アニメ化が悪いというより、原作がアニメとの相性が悪い)
上記のルビ描写もあるけど、原作発売当時なら注目されただろうが、中世風ファンタジー+独自設定のアニメが溢れている現状では、なかなか話題になりづらいアニメだと思う。音楽+戦いだけでも、takt op. や漫画だけど戦奏教室、若干ずれるけどシンフォギアなど複数あるので。
全体的には悪くはないと思うのだけれど、原作とのアニメ化の相性やアニメ化の時期の悪さなど、色々と惜しい作品。