休日の空気感がよく表現されてる。挿入歌もゆったりとしたリズムの中に切ないギターが溶け込んだ柔らかい曲で、休暇の描写に花を添えている。ざっくりとした輪郭の中に芯を感じさせるグリムガルの背景が惜しみなく使われていて、個人的に9話はとても好きな雰囲気だ。8話の余韻をうまく引き継いでいる。
また、AパートのラフなメリィもBパートのシリアスなメリィも自然な演技で、安済知佳さんの演技力が光っている(自分は安済さん贔屓ですが、グリムガルは他の役者さんも自然な演技で好印象)。
ストーリーは9話までのハルチカを踏襲した微妙な感じ。謎解き自体は面白くないわけじゃないんだけれども(…まぁ感動するほど面白いわけでもない)、いわゆる「ご都合主義」的な演出は結構キツい。一応、草壁先生にまつわるストーリーの展開を煽ってる感じの10話。
なお、個人的に10話の見どころは背景だと思う。PAらしい抜けのいいタッチで描かれる木々の重なり方とか、タイルの光沢が美しかった。