原作既読。原作ベースでは比較的淡々としており、強い印象を残すエピソードは多くなかったが、最高傑作と評される「黄金郷編」へと至る北部高原での旅路を、これ以上ないほど丁寧に描き切った制作陣には敬意を表したい。第1期の試験編のような見応えのあるシーンは原作には存在しないが、人間の変化や成長、故郷への想い、そして故人の意思の継承といった静的な魅力を丹念に積み重ねている点が印象的である。加えて、(個人的にはやや過剰にも感じるが)レヴォルテ回では海外視聴者を強く意識した高水準の戦闘アニメーションが展開されており、その演出力の高さはさすがと言える。総じて、アニメ作品としての完成度は比類なく、現代アニメの一つの指標となり得る出来栄えであった。「黄金郷編」が過去最高の到達点となるであろうことは、すでに約束されていると言ってよい。