(テレビシリーズ~劇場版までの全体の感想です)
この作品を観始める前、その可愛らしいキャラデザや子ども達が冒険するというテーマから快活な作品だと勝手に思っていました。しかし、実際にはアビスの理の中でひどい苦痛を伴う呪いに苛まれたり、理不尽な大人の都合で最愛の人を「成れ果て」の姿へと変えられてしまったり・・・観ているこっちまで苦しくなってしまうくらい残酷な一面をも持つ作品でした。
しかしそんな状況においても、「好奇心」を持ち続け、穴の深く深くへと冒険を続けていくリコとレグの姿は狂気的なくらいキラキラと輝いていました。どうしてそこまでして冒険を続けるのか、完全に理解するまでに私は至っていません。しかし、そんな彼らの姿にひどく勇気づけられ、未知のものにも恐れず「憧れ」を持ち続けたい、そんな気持ちを抱かせてくれたのも事実です。
ナナチの「そんなもんじゃ、憧れは止められねぇんだ!」という一言に、この作品の全てが詰まっているような気がします。
冒険をテーマにした作品は数あれど、ここまで残酷で、しかし美しく好奇心をかき立てられる作品があったでしょうか。
なんと・・・素晴らしい・・・
メモ
Date:2020/1/17(劇場版)