真実を解き明かすミステリーではなく、虚構を積み上げて結果を得るという着想点が新しい作品でした。
特に、鋼人七瀬がインターネットによって生み出された想像力の怪物であるのは、インターネットによるデマや風評被害の流布といった現実世界にある問題をよく取り込んでいて面白いテーマであったと思います。虚構で化け物に立ち向かっていく様子がとても興味深かったので、このクールでもっと色んなテーマを見てみたかったです。
妖怪や怪奇といった非現実的なものを相手にしながら、それに虚構といういわば「嘘」で太刀打ちするという、一見すれば現実離れしそうなテーマながら、蓋を開けてみると現代社会のリアルな闇を抉っているというそのギャップが面白い作品でした。
メモ
Date:2020/1/23-2020/3/29
Ranking:7/10