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しずく回。自己表現については第5話でも扱っていたが、ここで重要なのは「演じる」という観点だ。
アイドルの文脈では、メディアアイドルの時代の演じるアイドルから、ライブアイドルの時代のそう生きるものとしてのアイドルへという歴史がある。アイドルコンテンツのリアリティショー化に伴って、アイドルは理想像を演じるのではなく自分自身の表現へと主軸を移した。(この点で演じるタイプのかすみが登場するのは理に適っている。)とはいえ演じる要素が消えた訳ではなく、「表立って演じる」事によりむしろ本人のパーソナリティが際立つという事態が発生した。これはかすみに典型的だし、しずくが最終的に白黒合わさった衣装になるのもそうした止揚的な解決と言えるだろう。
この回ではこうした文脈を踏まえつつ、演劇部というプロフィール、今までのキャラ立ちしない描写が一気に「桜坂しずく」へと結実している。



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