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全体
良い
映像
良い
キャラクター
普通
ストーリー
とても良い
音楽
普通

原作含め初見、ハチワレ、ちいかわ、うさぎだけ知ってる

きっと原作もそうなのだろう。最小限の説明、最小限のリアクション、最小限の展開のみを描き、他の一切を割り切ったストーリーテリングの美しさに感動した。
同じ説明は二度しない、シーンの繋がりとなるキャラの動作を描かない、淡々とただ事実のみを連ねる、ミニマリズムの極致というべき作品。
まさしく漫画を読むような視聴体験で、そういう意味ではアニメ化としての価値は実は大きくないのかもしれない。

耳に入る話では後味の悪い作品ということで、湊かなえのよう読後感を想像していたが、流石にそこまでではなかった。
中盤まで、最後には一団の来島時点よりも住民が食われる状況が変わらないどころか、さらに悪化するようなエンドになると思っていたので、思ったよりもきれいに片付いた印象。
とはいえ、人間の醜悪な内面に踏み入らずに淡々とした筆致でこういう着地をするのに、独特の魅力があることは理解できる。

ここから余談 (ネタバレ)

内容としては、原住種と外来種が互いに敵意を持っていなくとも、些細なきっかけからいずれ直面してしまう不可避の軋轢に巻き込まれた第三者の姿をリアリスティックに描いた作品。
主人公が来島した段階で、双方事実認識の擦り合わせがおこなわれていないものの、実際に起きた事実を考えれば、既に平和的な解決が困難な状態にある。
その中で、主人公チームは双方の主張を知り、終盤ちいかわだけが真実にたどり着く。
もてなしを受けるも報酬がないと分かるや否や関わらないことを選ぶ大多数の人々、商売の都合で原住種に味方する島次郎、双方の主張を聞いたことで折衝を試みるハチワレ、ひたすらに自己の利益を追い求めるモモンガ。
そして、唯一知りえた真実を、なし崩し的ではあるが秘匿することを選ぶちいかわ。
如何に正義を掲げようが、自己の利益を追求しようがそこに正も悪もない。
係争の事実や顛末に人が何を思うが自由だが、自己の都合や欲望に盲目的に、彼らの行動や選択を糾弾することこそが最も独善的な振る舞いであることは肝に命じておかなければならない。



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