織機綺のビジュアルにまず驚いた。原作緒方絵の原型が一番ないかもしれない。谷口正樹はまっすぐで格好良く描かれていて良い。回想という形でナレーション混ざりのデートシーンを紹介したのも原作の文章からアニメとしてよく落とし込めている。清い男女からの安納君のBLターンはなかなか面白いギャップだ。
だが、今回褒められたのはここまでで後半の端折りぶりはやや残念さが増したように思う。
後半スプーキーEの登場とともに一気に物語が進む。
統和機構の名前も今回が初だが、視聴者に向けて全然説明の域に達していない。
スプーキーEの手から電撃が走り、脳を弄って記憶操作や洗脳を行うという合成人間の特殊能力だと原作既読者以外はちゃんと気づいたであろうか。
安納君が深陽学園に合格して泣いた理由もブギー登場前の手紙の意味も思いっきり新規視聴者置き去りと言わざるを得ない。
原作から無意味な時系列シャッフルも辞めて欲しかった。
今回、谷口正樹と織機綺のカップルは健全で素直に応援したくなるように作ってくれたのは素直に嬉しい部分だった。