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とても良い

川上新夜は2年前の悲劇を悔いているという感情を持ち合わせながら、凛が抱く復讐の感情は謝罪しただけでは絶対に癒えるほど安い感情ではないことも理解していた。
だから凛に死出の化粧を施し禍根を絶とうとした。
この葛藤の様子が淡々とした会話で続く。
すぐに気絶させて殺せればよかったのだが、結局自分に言い訳をし、おそらく万次さんが来ることを化粧を直すことで待っていたのだと思う。
ここで本当に万次さんが凛を救出に来るのだが、「万次さん見てないで手伝ってくださいよ。戦場(いくさば)作ってんですから」と新夜が話しかけて二人の打ち解けたような独特な雰囲気になる。
戦闘は万次にとってどうにもやりにくい。
新夜はチャンスとなると万次に化粧を施したり、この手加減にやっぱり万次は気づいていた。
刃物を胸に刺した万次さんに礼をいう新夜。
この場面を息子に見られてしまったのがまた悲劇を生んでいる。
万次はわざと息子の生きる気力を維持させるために親の仇となってわざと刺される。
この無限の住人という作品で詫び錆がある印象深いエピソードだった。
原作では最終章でこの息子がのちに敵として登場するのがまた印象深くて、その発端となる話が丁寧にアニメ化されていて嬉しいエピソードだった。
縁日で買った風車が回らないといって締めるエンディングにとても哀愁があって素晴らしい。



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