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全体
良い
映像
とても良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
とても良い

Netflix作品。2050年、第4次火星宇宙飛行士選抜に落ちたナニョン(日本語CV:早見沙織)と、オーディオ機器修理店に勤めるジェイ(日本語CV:武内駿輔)のラブストーリー。未来のソウルの都市風景が美しく、その中で惹かれ合っていく2人が美しく描かれる。
ナニョンは宇宙飛行士だった母を火星で亡くしていて、ジェイは作曲した曲を改作され、とも心に大きな傷を抱えている。男女の関係がちょっとマッチョな感じはあるが、ナニョンの母の思い出のレコードプレーヤーが二人をつなげ、そして別れを誘う演出が良い。
キャラクター造形は韓国風の感じは受けたが、海外味が強くて受け入れられない程ではなかった。
背景美術の美しさ、街の風景や室内の様子、SFガジェットも細部まで作り込まれていて、映像の雰囲気は新海誠フォロワー感がある。いささか情報過多な背景美術ではあるが美しかった。音楽シーンもジェイのミュージシャン活動の再始動もあって良い出来だった。
一方文字通り距離が離れてしまう二人を巡るストーリーは少々ベタな感じ。ナニョンは火星での調査中に嵐に遭い、酸素残量不足におちいる。迷い込んだクレーターの洞窟の奥に第3次隊?の研究施設が存在していて危機を脱するのだが、洞窟の奥に研究施設があった理由がよく分からなかった。ジェイの地球からの通信がナニョンに届くみたいな描写もあって(そう感じただけなのかもしれないが…)、SF部分のストーリーの整合性がいまいちといった感じではある。
全体としては大人のラブストーリーが良かった。



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