用地買収で終わることになった老舗の花火工場の若い後継たちが、行政代執行の入る最後の日に家伝の花火<シュハリ>を打ち上げるストーリー。
閉塞感のある若者たちが、自分のルーツと向き合いながら、有毒性から今は使われなくなった花緑青を使った花火を打ち上げる。三人の主人公たちの感情が交錯する。生まれ育った家と周りの海がなくなるやるせなさみたいなものがパッションと共に最後の花火のシーンとなっている。
全体的に手書きの淡い緑がかった映像で、花火工場と住居の古い建物のシーンは、雑然とした室内の画面構成も、キャラクター達の動きも、どこを見ても良い映像だった。
原作脚本監督は四宮義俊。長編初監督作品。日本画家という経歴だそうで、画面の美しさが光った。新海誠や湯浅政明をオマージュした様なシーンもあり。ぜひ映画館で見てほしい作品でした。