アニメ版『だけ』では圧倒的に説明不足である。
開幕原作8巻の情景が少し、基本的には原作1-4&6-7巻のアニメ化、夏休み編+1(原作5巻)はアニメ化が為されず。故に北山雫のキャラ説明が不足していて、大変勿体無い。
部分的に作画品質が落ちる時もあったが平均すれば十分によく出来ているだけに、駆け足ダイジェストな構成には、不満が残る。
九高戦編を1話減らして、横浜騒乱編を1話増した方が、2クール作品のバランスとしては良かったと思う。
3クールあれば1-7巻をいい塩梅でアニメ化出来ただろうに、惜しい。
テロップが主に年月日時間&場所地名に用いられていたが、其れ以外にはほぼ使われておらず、キャラ名や肩書にも使わないのはアニメーションを信奉しすぎている。
『日本語名(カタカナ読み)』みたいな時にはテロップを表示しても良かったと思うし、大亜連のキャラ名などにも用いたほうが、解かりやすかったと思われる。
魔法の説明なども基本的に台詞が主だったが、もっと図形などを用いた説明が多くても良かったと思われる。
そんな風に説明不足が多いので、本来ギャグシーンでもないのにギャグとしてとらえられてしまうような場面も多く、勿体無さが加速している。
良い出来だとはとても云えないが、作品の入り口としてならそう悪くない。
是非、原作小説をば。