2回目の視聴。おもわずdisjointで一時停止しました。鎧塚みぞれは傘木希美を好きすぎる感情が伝わってきて胸をつかれました。何一つ残らずその音が好きだから自分の音を全部全部邪魔しないように抑えていました。
二人の話だけど二人だけの話じゃないのが素敵でした。周りもよく見ていて、そういう関わりも決して無力ではなく、二人に影響を与えていきます。みぞれの後輩はみぞれが自分の意思で何かをする練習に、希美が音大を受けてみないかと誘われなかったと弱音をこぼしたのも、希美がみぞれと話す練習になったように思えました。練習という言い方だと少し変かもしれませんが、何かそういうソロのかけあいではなくて合奏になっているのが素敵だったと思います。
リズの気持ちがわからない?じゃあ、と問いかける先生の問いが印象に残りました。曲の主題への問いかけに収まらないものに感じました。人を愛すること、そのあなたを愛すること、そういった(この言い方もあまりうまくないですが)人生の観方につながる問いだった気がします。考えていて、その先生が素敵な曲に決まったと言ったのは、その点で素敵だと思ったからなのかもしれないと思いました。
結び前、2羽の鳥の飛ぶ様子がかわらず好きで(ここを考えていてたくさんの鳥が飛んだ場面は、青い鳥がひとりじゃないことを示していそうだと思い)、ひとりじゃなかったのが素敵だと思います。この結末がとても好きです。
最後、別々に足音を刻んでいるのが幸せな音でした。
あと(特に脈絡なく)フグの描写が訳もわからずとても好きです。