ここでオープニング!印象的でした。物語の因果が面白い回でした。
ここでシュートを選べないようではストライカー失格、同じ言葉に今度は自分が言う側になってイサギは遭遇します。試合後、見下ろして初めて見えたニコの顔は思った以上にイサギに似ていました。武器と弱点は裏表で、ニコの頭(作戦「ワンタイム・キル・カウンター」)と視野の広さがなければ、その逆転のゴールも生まれませんでした。
シュートの興奮で眠れないイサギは、同じく眠れないチギリに遭遇します。チギリが眠れない理由はシュートに興奮しているからという点では同じでも、イサギの感じ方とは違ったと思います。チギリの武器はその走りだからです。イサギの「ゴールの臭い」の観点からみたのとは違うようにそのゴールを見ていたと思います。チギリはそのゴールを、相手のゴール前から自分のゴール前へ、そしてもう一度相手のゴール前まで誰よりも早く走ったその走り込みにこそ興奮しただろうと思いました。
ひとつの武器は言葉にするとひとつの抽象的な言葉になりますが(これはメッシについての言及でもそうだと思います)、その言葉通りに再現しただけなら突出したものではなく真似できる要素です。イサギとニコの才能も抽象的には同じになり、似ていましたが、違っていたと考えます。
そして何より、劇的なシュートに至る絵作り(作画)が最高でした。バチラのドリブルで抜く瞬間(バチラ視点の足下)やイサギのシュート(蹴る前のスロー太腿)は特に震えました。見返したらクニガミが走っている時のCGやボールを受けた時の絵、ファール覚悟で止めにこられた時の絵も、…と言いますか、やはり一連の流れが全部良い!シーンでした。とても好きです。
追記
おまけの歯ブラシ(にどんな名前を書くか個性)も面白かったです