原作未読。
オムニバス形式の作品では、「短い尺ではキャラの本質まで描けず感情移入しづらい」と言われることがある。しかし実際には、何話見ても登場人物が記号的にしか見えない作品もあれば、短い出番でも強く印象に残る作品もある。その違いは、キャラを“イベントを起こすための役割”として描いているか、いろいろな感情(それは時には矛盾する物もある)を抱えた人間として描いているかだと思う。
第7話はまさにその好例だった。第4話で登場した山縣沙織を再び取り上げ、同期だった竹内実花子との代役を巡る出来事を、前半後半で立場を入れ替えながら描くことで、どちらも単なるキャラとして作者に配置された存在ではなく、人生を抱えた人間として描き、視聴者に納得感を与えることに成功している。そして、この2人の相手を想う気持ちと自分が勝ちたいという気持ち、優しさとその優しさが自らのエゴなのかどうか判らないというような相反する人間臭い感情が同時に描かれ、短い尺でも感銘を与えるエピソードとなっていた。