「四畳半タイムマシンブルース」視聴終了
評価A+(名作)
この映画を見るためだけに四畳半神話大系を見始めてもよい。そう言えるぐらい凄く綺麗で清々しい作品だった。見終えた後の満足感がすごい。
アニメ版四畳半神話大系の特徴である"大学生活のやり直し"という要素を、今回はタイムマシンを使ったタイムトラベルという形で見せてくれた。アニメ版は無意識下のタイムリープだったが、今回は自らの意思でのタイムトラベル。単純にタイムトラベルものとしても面白かったし、過去に戻って"好機を逃している"自分の姿を見て、不甲斐なく思うシーンもすごく良かった。
そして、詳細は割愛するが、アニメ版からは想像できないほど凄く清々しい終わり方だった。まさかの超ハッピーエンド。アニメの最終回も綺麗だったが、映画はまた違う方向で綺麗。この作品を知ることができて、物語のいく末を見届けることができてよかったと心から思った。
「私」の台詞回しも相変わらず心地よい。やはり作者の言葉のセンスが良いわ。求めていたものがちゃんと来ました。
というわけで、一本の名作小説を読み終えたかのような満足感。正直予想より遥かに面白かったです。劇場で絶対見るべき!みたいな作品ではないので、配信が開始されたら是非見てほしい