「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」視聴終了
評価B−(凡作)
最後の5分のためにいろんな要素をチグハグに詰め込みまくって、一本の筋を見失ってる上に、最後の見せ場も「なんだそりゃ」ってなる27作目でした。和葉と平次の関係いつまで引っ張るんだよ…。ほんとコナンのダメなところが出てるわ
平次を描きたいのか、キッドを描きたいのか、ミステリーで魅せたいのか、アクションで魅せたいのか、それら全てがどっちつかずで、結果全てが中途半端になった印象。おそらくは平次を見せたかったんだろうけど、平次と和葉の絡みが少ないし、和葉も特にピンチにならないしで、最後に告白しても付け足し感があった。こんな中途半端な平次映画で恋模様に決着つけなかったのは逆に良かったかもしれない。から紅レベルで描いてくれないと納得できないからな。2人の関係は今後に期待しよう。
キッドを絡めた理由も最後の最後以外ほんとに無くて、最後に明かされる真実も「あー、そうなんや」レベル。
青山先生が「今年はミステリーに力を入れている」と仰ってたが、そのミステリーも無理矢理感があってうーん…だった。拓三が逮捕された理由が分からんし、カドクラが拓三を殺そうとした理由もマジで分からん。特に分からんのが宝の正体。戦前に日本で作られた兵器に何を期待してたんだろうな。核兵器でも想像してたのかな?だとしたらカドクラがあそこまで暴れ回ってでも手に入れようとした理由は分からなくはないが…。正体の分からない戦前の兵器に現代の武器商人があそこまでヤッケになるかな?
あと、福城一族は宝の正体はなんだと思ってたんだろうな?爆弾だとしたら、それを函館市内で爆破して処理するのはアリなの?じゃなくても、火薬を詰め込んで山に突っ込んで破壊するのは、それは本来の目的である「平和のために兵器を消し去りたい」に反していないの?コナン映画は、犯人の動機と行動の不一致がよくあるが、今回はいつにも増してだった。
というわけで、いろいろ要素を詰め込みまくるけど、それらが全て中途半端で、映画としての一本の筋が見えなかった。去年みたいに「灰原を救う」という目的が一本化している方がやっぱり面白い。何をやりたいのかよく分かんない映画でした