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全体
良くない
映像
良い
キャラクター
普通
ストーリー
良くない
音楽
普通

「好きでも嫌いなあまのじゃく」視聴終了
評価C(駄作)

自分の大好きな富田美憂さんが主演ということで視聴しましたが、声優補正で見てもこれはさすがにダメな作品だな…となってしまった。

この作品のやりたいことや展開、キャラの心情変化が単純なうえに、話としても「え?それでいいの?」と疑問点が残る作品だった。雰囲気も普通だったし強みがよく分からなかったな。

とにかく話が平凡だったことに尽きる。言いたいことをはっきり言えずに生きていた少年が、ツムギという少女に出会って、自分のあるがままの気持ちを伝えようとする作品。そのテーマをいろんなキャラで見せてくれるんだが、それがありきたりすぎてイマイチ心に響いてこなかった。奥底にしまった気持ちをぶつけようと決意する理由も明確なものがなく、フワフワしたまま解決した。その他にも、台詞や場面で印象に残るものが無かった。ただただ脚本をなぞっているだけというか。
そう感じてしまった理由の一つに、話運びが早すぎるのがあったと感じる。展開は動くのだが、機械的に次々と新たな場面に移っており、その前後でのキャラの心情変化が雑だった。主人公二人の成長も葛藤もイマイチ響いてこない。もっと印象に残る場面作りをしてほしかった。

あと、お母さん絡みの話で頭にハテナが浮かんでしまい、視聴後に「え?それでいいの?」となった。お母さんが生贄として雪の神になったのは分かるが、そのお役目を投げ出しても特に問題は起きなく、だったら最初からそんな制度いらないだろと思ってしまった。生贄を辞めることで何か災害が起き、それでも娘の元に会いに行くみたいな情熱がほしかった。あと、鬼しか里に入れないなら、最初から雪の神いる必要が無くない?とも感じた。雪の神が鬼を襲うようになった理由も単なる闇堕ちだし、この要素でモヤモヤが残った。話に惹きつける設定ではあるが、その解決方法に消化不良感がある。

というわけで、やりたいことは分かるんだがインパクトに欠ける作品でした。毒にも薬にもならず、個性が読み解けなかった。富田美憂さん好きでなければ見なくてもいいかなと。



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