「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」視聴終了
評価A+(名作)
親子の話にはどうも弱いんですよ…。捻った話ではないが、その分ドストレートに心に沁みました。
傍から見たら、息子と娘の問題を放置して、お父さんと一緒に逃げた母親。母のそんな姿を直視できずにいた咲太。そんな状況で人より早く大人になってしまい、自立してしまった。ただもちろん母も頑張っており、そんな母の姿を見て向き合わなかったことに後悔する。思春期症候群があったからこそ、母と改めて対話することができた。こう見ると、思春期症候群というのは負のものではなく、自分自身と改めて向き合えるものなんだなと実感するよね。化物語でもそうだが、抱えている精神的問題を具現化してそれを解決することで、ひとつ成長するという構成は良いね。
そして麻衣さんよ!バニーガールの麻衣さんが咲太に助けられたように、今度は麻衣さんが助ける。婚姻届けのお守り、家族になろうというプロポーズ、咲太を忘れないために寝ずにいる姿、また会えると信じて出ていく姿、これは恋ではない、愛だ。おそらく2025年のヒロインランキングは一位が麻衣さんになるだろうな。こんなん誰も勝てねえよ。
親ね…。もう一人暮らしが長いから年に数回だけ会う存在になってしまったんよな。いつしかの番組で「親とのツーショットは今のうちに撮っておいたほうがいい」と見かけたが、ほんとにそうだな。気恥ずかしさを理由にすると、一生後悔するかも。