最初から最後まで数学要素が邪魔だった。数学×料理で納得できたものが一つもなかった。ナポリタンは化学だし、最後のデザートは物理だし、他はただの民俗学だし。個人的には、数学的発想というのは「まったく違う分野がふとした時につながることに気づくこと」だと思っている。一つの問題に対し、様々なアプローチから挑戦し、他種単元同士の数字でのつながりに気づく。論理を組み立て、新たな理論を組み立てていく。それが数学者としての力。起こる現象を観測し、ただ数字を使って関数を組み立てるのは、数学的思考能力に過ぎない。最終回で、「値の違いはあるが、それはおおまかでいい」って言ったときがっかりしたよ。数学要素を無理やり組み込んでくるのが最後まで違和感があった。
それを抜きにしたら、親元から離れて新たな世界に飛び込む岳の成長はまあまあ面白かった。数学の道を諦め、今度は料理の道で天才たちの中に放り込まれた少年の苦悩。好きなことに向き合うことの怖さ。ブルーピリオドでもそうだが、やはりこのテーマは良い。
あと、やはり料理漫画は審査員のリアクションが大事だなと思った。リアクションはオーバーでないと。中華一番が恋しい