最初は百合の僧侶枠だと思っていたのに…オタクの夢を叶えるようなアニメだった。
(以下は10話までの感想だと考えてください)
百合の良さは何かと問われたら、「超えてはいけない一線」「友人から恋人への移り模様」「男では満たされない心の隙間」というのがあると今までは考えていた。やがて君になるとかはまさにこれを完璧に描いてくれて、自分が百合好きになるきっかけを与えてくれた。ただ、そんな高尚な考えは単にカッコつけたいだけだった。単純に可愛い女の子が絡むだけで良い!!!
このアニメは、百合の奥ゆかしさとか、心情の機敏さみたいな、少女漫画みたいな繊細さは無く、ただただドストレートに己の欲望に突き進む子が多かった。なので、やがて君になるを求めている人には合わないと思う。ただ、エンタメとしてすごく楽しかった。ここまで萌えブタオタクの欲望を詰め込みまくった作品も久々じゃないか。この作品に求めているのは、とにかくブヒれて拝めてエッチな女の子の営みです。フェミさんが見たらブチギレだと思うけど、ただひたすらに俺らをブヒらせる作品。毎話毎話どっかんどっかん湧いていた。特に10話はずっとエッチだった。ものすごいテンポで進むから、百合の奥ゆかしさを感じることなく、脚本に唸るみたいな作品ではないが、エンタメとして非常に楽しい。この作品の空気感を作り出してくれたのは、れな子の存在。この子のテンパリ芸が面白く、見ていてほんと楽しかった。
(以下11話、12話も含めた感想)
と思ったら、まさかここで純粋な恋心を描いてきますかと。この作品はオタクの欲望を詰め込んだ豚アニメなんだと10話で思っていたから、急にとんできた純真さにKOされた。脚本としての強さも非常に感じる回で、これが最後にあったからこそ評価はかなり上がったね。百合作品としても相当良いなと紫陽花のとこだけは思ったかな。
というわけで、見ていてほんと楽しい作品だったかなと。エンタメ的に楽しんでいたら、まさかの最後にはしっとりした話も描いてくるとは。人におすすめできるかは微妙だが、自分は大好きな作品でした。
続きはまさかの劇場版。この作品を劇場で見るのか?と思ったけど、最後みたいな話をやってくれるなら、劇場でも映えるかもな。どうしようか悩みます。