雰囲気作りも良く、アフレコも良く、曲も良く、個性もある。出来はすごく良かったと思う。ただ、俺には合わなかった。
希死念慮を抱く少女の前に現れた妖怪。あなたを喰べるという約束で繋がれた二人の物語。全体的にゆっくりな雰囲気ではあったが、美胡ちゃんの正体や比名子の過去など、話の展開はきちんと用意されており見応えがあった。主要登場キャラが3人しかいないからこそ、それぞれの話は丁寧に描かれていて良かった。ひとつ確かな作品の軸を持ち、その軸1本を磨き抜いて勝負している強みはあった。
ただ、作品の性質に俺が合わなかった。塞ぎ込むタイプのメンヘラは好きじゃないな…。こいついつまでうだうだ言ってんねんとなってしまった。この比名子のめんどくささに後半はイラついてきたから、根本的にこの話に合っていなかったんだと思う。病むならぶっ飛んだ方向に病んでくれないとキツい。キサラみたいに。
あと、汐莉さんも魅力的には感じなかったな…。人を想う気持ちは持っていながら、ちゃんと人でなしな行動をしていて、あまり共感できるキャラにならなかった。いっそ、人の心を全く持たない異形として描いてくれたら、別の楽しみ方ができたのかな。
というわけで、この空気感は刺さる人には刺さると思うが、俺向けではなかった。異形百合というのも好みでなかったので、やはり俺はストレートに人間の女の子同士でイチャイチャしてほしいのだと思う。最終回も歯切れ悪かったし、個人的にはイマイチでした。