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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
良い
ストーリー
良い
音楽
良い

今期一番、いや、2025年で一番個性的な作品だった。ものすごく癖が強くて理解し難いところだらけだったが、この独特すぎる世界の引き込み力が強すぎた。

超少子化社会で、子供の割合は0.1%。そんな世界では子供が隔離されて、信仰と言っていいくらい大切にされている。トラウマを絶対に与えない教育、寝ると大人になってしまうから、就寝を禁じた学校、若さこそが第一の考えを狂気的なまでに実行する。この狂気的な世界に現れたサンタクロースが、子供の夢を叶える。
改めて言葉にしても個性的すぎる世界観。理解からは遠いのだけれども、異世界に迷い込んだかのようなこの視聴感はたまらなく良かった。

そしてもちろん世界観だけではなくて、台詞の角度を軸にした脚本もすごく良い。一つ一つの台詞の味わいがあり、重みがある。ものすごく考えて言葉を紡いでいるのがよく分かる。「神話のはずだった。サンタクロースも、大人の全裸も、人も、温もりも、時折心の中にたつ荒波も」
あと、サンタクロースの性質というのを話に落とし込むのが巧い。サンタクロースは寝ている子供の夢を叶えるというのを、こう脚本に落とし込んでくるかと感心した。この設定、世界観を巧みにものにしていた。

欠点としては、話がとっ散らかっていたこと。名台詞から成る単話の力は爆発的に強かったが、ストーリーが全体としてまとまっているかは微妙。あと、癖が強すぎてどうしても傍観者になってしまう感じはあった。それがこの作品の強みでもあるので難しいが。
最終回が中途半端なところで終わったのも残念。視聴後の満足感は弱かったかな。まあ、今後に期待しよう。

というわけで、2025年の中で最も個性の塊の作品であり、最も自分の理解から遠い作品だった。でも、いやだからこそ、ものすごく惹きつけられました。良い作品だった。



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