タイトルに惹かれて視聴した今作。直接的に血や敵兵を描写していなかったのが特徴的だったが、サンが繭を破ったあとはそれらをきちんと目視していて、世界に向き合い始めたのかなと。サンの成長など直接的に伝えずに隠喩を多用していたが、この含みを持たせて視聴者に考えさせてくれる構成は嫌いではない。
でも、戦後80周年を記念した戦争作品として見ると、別にこの作品でなくてもよいかなと感じた。戦争のリアルを描くというより、ファンタジーよりに思ったかな。だからこそ、当時の人々の想いを追うという心情にはならず、戦争作品に求めるものとは違った。
というわけで、アニメーションとしては個性のある作品ではあったが、ストーリーとしては、もっと当時のリアルな描写がほしいなと感じた、そんな作品でした。