1クールで駆け足でやったのがつくづく惜しい作品だったなと。いちかなさんのドス演技への豹変にゾクゾクして、このインパクトで見始めた本作。そこから貴族の裏事情みたいなこじんまりした話が中心になってきて、途中まではまあ普通ぐらいだった。ただ後半から、思ったよりもスケールの大きい話になってきて、そこでまた惹きこまれた。スカーレットが処刑されるように仕向けた人物がまさかの人で、その悲しい理由は面白かった。驚きの展開も用意してくれたし、何より最終回の締めが綺麗。処刑台から始まった物語が処刑台で終わるのは粋だね。積み上げてきた誠実さが最後味方になってくれる展開大好き侍。
ただ、いかんせん話の速度が速すぎた。1クールで収めるために、いろいろ端折っている部分もあったんじゃないかなと。いろんなキャラが出てきて、それらがみんな結構重要な役割を持っていたけど、キャラの印象が薄く、誰だっけ?ってなることがしばしばあった。締めのための急ピッチな話運びもちょっと雑だったかなと。最後の「復讐」の意味が理解できずに調べてみたら、復讐相手はよくよく考えたらいないor勝手に破滅している。だったらその代わりに100年生きる予定だった自分の人生の残りを、コニーとともに過ごす、これが復讐。こんな大事なところ端折っちゃダメでしょ。というわけで、2クールぐらいかけてみたかった気持ちはありますね。まあその分原作で補完する楽しみが増えるからいいか。
いちかなさんのドス演技、たぶん初めて聞いたけど、良かったわ…。普段清楚なボイスの人のドスの聞いた演技はもっと軽率にやるべき。羊宮さんに次は期待します。