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とても良い

看病・介護した期間も無く、葬儀に遺体も無くて、パッと母親が消えてしまっては死の実感が湧かないのも当然だと思う。
最後に3年間送り続けた母宛てのメールが全て未読だったのを見て、初めて母の死を実感して報瀬が号泣するのが残酷で可哀想だったけど、彼女が更に前に進むのに必要な通過儀礼なんだと思う。
周りの人間が当事者の心の中を想像して、勝手に盛り上がって押しつけがましいことをするのは間違ってるけど、友達の力にはなりたいというキマリ達の葛藤が良かった。
「私にそれを聞くくらいなら行かない方が良い」「遺志だとか生前の希望だとか言っても、それが本心なのか本当に願っているのかは誰にも分からない」と、最後は自分自身の心に帰結させる隊長の言葉は、悩んでいた時間の長さ・深さがあり、とても強いものだと感じた。
昭和基地と比べて内陸はかなりハードモード。一つでも間違ったら、障害持ちになるか死んでしまいそう。そんな所で母の死体が野ざらしで転がってるのは、いくら本人が好きな場所だったとしても、遺族としては複雑なものがありそう。



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