医学はトライ&エラーの上に築かれた知識の産物
病名はもとより処置の仕方、原因と考えられたことなど、時代により様々に変わってきた。
いつの時代に戻った設定なのか分からないが、中世ヨーロッパでは民間療法、手術といえばヒルを使った瀉血。
19世紀のフランスでは病理解剖学による医学の科学化が進められつつあったものの、
同じ時代のイギリスでは解剖は忌むべき行為として避けられていた上、医療技術を他人とは共有しないので、
近代的な医療とはかけ離れていた。
この物語の世界は、病室を清潔に保つという基本もできていない程に医療が低いレベル
(にしては、感染症の概念はあるようなので、見捨てていたからワザとという穿った見方もあるが…)
「JIN−仁−」のように、低レベルの医療しかない時代での孤軍奮闘となるはずなのだが。