Annictサポーターになると広告を非表示にできます。
良い

薫子のマンガ、幾ら何でもメインとモブの女の子に画力の差が有り過ぎて「ああ、別人が描いのだな」と何の迷いもなく思えるレベルだったよ!

前編は皆の助力も有りつつ完成できたのに後編を描く段階になったら薫子の手が止まってしまう。
今回の内容を見て感じたのだけど、薫子にとって漫画を描くモチベーションが「描くのが好きだから」から、「皆と一緒に描くのが楽しいから描く」にいつの間にか変わっていたんだろうなぁ。
その感覚は今回のように皆が居なくなってしまうと描けなくなるという負の側面もある。退寮を前にして帰省ムードが高まり、皆が寮から居なくなってしまう点は薫子の精神を何時にも増して不安定にする材料。それだけでなく、漫画を描きあげてしまったら漫画の中にキラキラと広がる自分たちの生活をモデルにした幸福な空間さえも終わってしまうかのように感じてペンが止まっていたのかも知れない。
その状態の薫子では今までのように皆の後押しが有っても以前のようにフィギュアで妄想しても、母に宣言しても再びペンが動き出すのは難しかった

けれど、皆と寮で過ごした良い影響として今までダメダメなネームしか挙げられなかった薫子が編沢も手放しで称賛するような漫画を描くことが出来た。特に完全に手が止まり精神状態も危うくなっていた薫子の手を再び動かすきっかけとなった前編を見直し、漫画のモデルとした自分の寮生活がとても尊いものだったと思いだした上で小夢達との会話した描写はとても良い描写だった。その関係性と薫子の成長は第一話で編沢が想像していた以上の影響を寮で受けた証なのではないだろうか

ラストでは第一話と同じように寮への道をえっちらおっちらと進む薫子。多分、新しい寮が建っていることかして一年程度経過しているんだろうけど、歩く様子や没ネーム続きの状態で全く成長を感じさせないのはどういうことなのかと
ともあれ何の憂いもなく四人が再び揃う描写を見た時にはとても穏やかな気持になれた、そんな最終回だった



Loading...