死んだ時に煙が出るあの演出、久しぶりに見たせいも有ってかなり衝撃的……。ここでミスタが退場してしまうなんて……
そして本来は敵スタンドの名前であるはずのサブタイトルがまるでミスタの死を表しているようにも思えてしまうギミックにも脱帽
互いに居場所が判らない為に様々な探り合いが行われた前回から、今回は互いの姿を表し直接対決に移った為、如何に相手の隙を作り出すかに焦点が当てられていたように思う
ミスタは冒頭から何の警戒心もないまま空調をつけようとしたことでペッシの罠に引っかかってしまう。ここでミスタが逆転の一手として狙ったのは敵の傍にある氷。老化現象の対策である氷を砕けば敵は慌てるし、自分が反撃する隙も作れるという妙手。
しかしこれは老化していない、又は氷を欲している人が敵であるとの認識から生じる戦法。だから老人は敵ではないとの思い込みが生じ、老人に擬態していたプロシュートに気付くことが出来なかった
面白いのはこの時、完璧にミスタを殺したかに見えたプロシュートもミスをしていること。頭部に三発の銃弾は一見確実に殺したように思えるけど、ミスタのスタンドを知らないままだったから、彼のスタンドが最後の会話ができるくらいには弾をギリギリで止め、更にブチャラティに必要な情報と氷を届けていた点に気付けなかった
又、隙は相手の意表を突くことで作り出せるけど、一方で覚悟を固めておくことである程度軽減出来るものでもある
プロシュートはペッシがスタンドを解除したことを責めながらも、自信を持てと励ますことを忘れない。自信の無さから相手に隙を突かれやすいペッシの弱点を補おうとしたのだろうね
しかし、そういった準備も既にリーダーとして充分過ぎるほどに覚悟を決めているブチャラティには届かない
プロシュートはブチャラティを老化させ更にそれを指摘することでブチャラティの隙を作り出そうとする。けれど、任務の遂行、部下を守る。どちらも覚悟の上でやると決めていた彼はその事態を隙にすることはないし、むしろ勝利を確信したプロシュートの隙を突く手段として利用する
今回の攻防は素晴らしいものばかりで大変満足できる内容だった