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良い

どろろに赤ちゃん妖怪が取り付いた辺りの描写はコメディ回になってしまったのかと勘違いしてしまうほどの描写だった

どろろの背中に有った侍から奪った金の在処を示す地図。これはどろろが全く知らなかったものであり、他の子供に見られることで初めてそこに地図があると判明した
物事の裏側にあるものは本人以外が観測することで初めて認識されるもの。逆に言えば裏に何かあると知ってもそれがどのようなものか観測しなければ判断のしようがない

以前の話で火袋が何故侍に立ち向かうのか、何をしようとしているのかは説明されたけど、その情熱がどこまでどろろに受け継がれているかは怪しい所。戦に負けないという気持ちは受け継いでいても侍をどうにかしようという気概まで受け継いで居るようには思えない
お自夜は火袋と長く共に過ごしたからその理念を共有しているけど、火袋はどろろが小さい頃に死んでしまったから、どろろが火袋の情熱の裏側を知ることはない。
また、百鬼丸にどうすれば良いか尋ねてもどろろの背景を知らない百鬼丸には答えられない

鯖目から尼寺焼失の話を聞いたどろろ達。その話を信じられないなと思っても、焼失の裏側を知らないどろろ達には何の判断もできない。女の霊や油の痕から付け火だと判断できても、鯖目が何を考えたかまでは想像できない
鯖目に怪しさや恐れは感じても、その歓待を受け宿泊してしまう

自分の体を取り戻すために鬼神を倒してきた百鬼丸。鬼神を倒す行為の裏側に何があるか知った後でも彼は鬼神を倒すことを止められない。百鬼丸は自分の体を取り戻す以外の生き方を知らないからだね
それが火袋が隠した金を使えば他の生き方があるのでは?と別の道が提示された。
今回、舞台となる里も鬼神の恩恵によって繁栄しているのでは?と推測できるだけにこの話において百鬼丸が物事の裏側を考えず、また身体を取り戻す以外の道を選ばずに鬼神を倒すことになるのか、それとも別の結果を選ぶことになるのか興味深い



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