まず、リンの原体験を描く事でキャンプの楽しみ方を改めて示した上で、今のリンが当時をどう感じたか。それを受けてなでしこがどのような活動を行っているかという3層構造になっているのが良いね
こうした影響関係が本作をより良い作品に仕立てているように感じられるよ
楽しみ方は人それぞれでも実体験が無いとその楽しさは判らない
ダムに興味があるなら見せてみる。キャンプに興味があるならやってみる。時にはちょい無理でも火熾しすら
そうした体験があるから今のリンは自らのキャンプを楽しめているのだろうと判る
楽しさが有れば寂しさがある。寂しさなんて普通は避けたい感情だけど、祖父が云うにはそれが次のキャンプを楽しみにしてくれるそうで
その感情はリンからなでしこへ伝えられつつ、より発展させられている。リンもなでしこと次のキャンプに行きたくなる
他方で野クルは新たな楽しみを
ここで鳥羽は本人的にはお薦めではないアルコールストーブをそれでも体験させているのは印象的
実体験は何よりも大切。細作途中の失敗も完成した成功も楽しみの一つ
それはやってみなければ得られない感情
そうして野クルは今回の楽しみを経て、次の楽しみへ向かうようで
それぞれの楽しみ方を尊重しつつ、それらが連鎖して新たな楽しみを生む本作。久方ぶりなTVシリーズを見る事で得られる楽しさは視聴者側にとっても良い体験になっていると再認識出来ましたよ