人好への誕生日プレゼントに悩む雪の姿、それは彼への想いの伝え方に悩むと同義。渡したいと考えていて、それを最も発揮する物の入手に彷徨っていた
人好は雪へも父へも想いの伝え方に悩んでいる。何を話せばどう話せば、それすら判らない
対して人好の父・新は伝えてはくれないタイプか。重要な隠し事を知っているのにそれを容易に教えてくれない。まさか人好より雪の事情に精通しているとは思わなかったよ
自分だけが除け者といじけても可怪しくない状況。ここから人好が勇気を振り絞るなんてね
雪の来歴について、雪も新も話していなかった。それを不誠実となじれるかもしれないが、一方でそれは自分の不誠実からは目を逸らしてしまう行為
土壇場で踏み込んで父に何が欲しいかを要求するシーンは良かったね。それを感じ取ったから新も人好の今後を雪に託す判断ができる
ただ、不幸なのは雪が人好の実父からあくまでも家族として「宜しく」とお願いされてしまった点か
相手に踏み込んで話す大切さを知った人好が雪に対して行うのは家族になりたいとの想いの表明。その際に自分の中に燻っていた家族への想いを吐露した上で、雪とは不誠実のない家族になりたいと欲するシーンは良かったな。何よりもその言葉を雪はずっと望んでいたのだろうから
彼女が想像していなかったのは直後に人好が叫んだ思いの丈。家族の定義が狭かった彼女だから人好の「大好き」を汲み取れない
想いが伝わらなかった事に人好は涙した。けれど、それで一先ず収めたのは、かつての想いを伝えなかった事での涙とは違うからか⋯
2人はこれで家族を続けられる。人好の想いが伝わらなくても
でも、雪の中では何かの想いが鼓動を始めたようで。本人も意図せず想起した未来図に潜んだ己の想いに気づく日は来るのだろうか?
てか、これでアニメは終わり?続きの物語は原作を読めという事だろうか⋯?