早紀絵は体質の問題で自身に向けられる好意が本物であるかについて懐疑的だったのか。宇垣もそれを察していたから今回けしかけるようなことをしたのかな?こういったことが出来たのもタバコを吸いながら鉄男とサシで話し合って信頼できる相手であること、もっとアクション掛けないと鉄男も早紀絵も進展しないと理解したからなんだろうね
鉄男もまた一風変わった人間であることが強調されている。会話の始まりで出されたお茶菓子や早紀絵の催淫攻撃を我慢したりするのに、サキュバスの話になったらそれに夢中になって分析を始めてしまう。早紀絵にとってそういった距離感で話し合える異性なんてこれまで居なかったんだろうね。そりゃ好意を抱いてしまうのも仕方ない。
オチとして鉄男はやっぱり我慢していたことが早紀絵に知られてしまったのが面白いが。折角のいい雰囲気が台無しだよ!
Bパートはまた随分と話の流れが変わった気がする。こちらではデミの体質を使って日常コメディの展開になっている。暑い→雪の冷気で改善できるのでは?とか、怪談話→京子の首がオチと。特に響子の首については最初の書き置きが出た時点でオチが予想できるから、そこに怖さなんて微塵もなくてむしろ京子の仕草が可愛いという点が強調されるほど
そしてそんな話の締めがデミの体質によるものではなくて普通の女の子なら生じてしまう個人差だったことは、この作品が提示し続けているひかり達は体質の点を除けば普通の女の子であるというテーマに沿ったものだったのかなと思った