不覚にもデカリボンにやられてしまった。あかんよほんと。
ポスターやアバンタイトルのとこで、おっラブストーリか!?と思わせといて思いっきり肩透かし食らわせつつ、回し飲みのたったひとコマとか夏祭りのシーンとかで二人の関係性とかプラトニックな恋愛とかそういうのをキッチリ描いててほんとすごいなーと思った。
お話のほうは頑張ったって不安になる、不安になっても頑張る、これだけやっても結果も出ないこともある、悔しさを共有する、きみもわたしも一緒、だからまた頑張ろう。みたいなクライマックスを含めた流れだったと思うけど、世の中の雰囲気的にがむしゃらに頑張ることへの冷めた目線とか、実際本人には否応なく無駄に頑張らされてしまって傷ついてしまった人なんかが世間で明るみに出てたりしてるなかで、自分としてもどことなく冷めた視点を持ってしまうところが自分としてはちょっと悔しかった。自分の心も世の中の雰囲気とかも必ず揺り戻しとかあるはずだから、またけっこう時間が経ってから見直すと響いてくるものが違ってくるのかな。
演奏中の麗奈のシーンがいちばんよかった。
あと、何回か見るひとは”みぞ剣ペアを探せ!”をやるといいよ!
もしかして屍者の帝国と同じ時間軸の世界になってる?
ファンサ作品っていうよりむしろ荒木監督の趣味全開な感じで良かった
OP変わってからなんか合わなくて話も入ってこなくて途中で脱落しかけてたけど、23話、24話とめっちゃ良かった。おのれ靖子。
最後終わり方と新OPの明るさがリンクしたような気がしてそれもまた良かった。
どういう物語だったかは見る人の置かれた立場に映されてだいぶ変わるかも。
粗いとこもあったけどそれだけ骨があって見てる側がバーンと殴られる良い物語だったと思います(上から
野暮なのは承知でちょっと書いちゃうけど、
今回の演出だけで切り取って見ると結果的には感情や損得でどっちを生かすかみたいな話しになってて、すごい危険だなって思った。
数年前くらいから世間でトロッコ問題とかトリアージって言葉が独り歩きしてて、トリアージなんて現代でどっち選ぶかは究極的に最先端な科学的根拠に基づいた医学従事者のみにしか許されるものであるはずがないのに、たとえアニメで異世界で生き死にの次元がちがうとはいえ現実世界を生きてる若者たちにこういう描き方で生死の選択を見せるのはとても良くないし危険なことだと感じた。
荒木さんなに考えてるんだろう。原作ありきだけど。