漫画のキャピキャピした作風ではなく、より現実に近い恋愛モノで細かい表現が映える素晴らしい作品でした。
最初この作品すごく地味だなと思ったけどそういったわけではなくて、日常の中での何気ない動作や細かい演出が散りばめられていてすごく見応えがあった。主人公とヒロインの家庭環境が要因で恋愛以前に人間関係で縺れたり、親を悲しませたくない一心で自分の感情を押し殺したり、家族だと割り切っていても好きなことには変わりはないから嫉妬したり、なんだかんだ不器用な二人の感情の変化が面白かった。最終的に”すり合わせ”という形で終わったが、周囲に悟られないように付き合い始めた結果、どこかで感情の爆発がありそうで気になる。
演出に関してはアニメというよりどちらかというとドラマとか映画に近い作り方、無駄なBGM、大げさな演出が無く、細かい演出が散りばめられていてドラマ的演出だなと思った。なんならこのまま実写ドラマ化しても違和感ないかもしれない。何より面白いのが原作者のTwitterの長文解説、本編で理解しきれなかったところを要約してくれるから「なるほどな」てなった。
なんならこの先が一番面白そうだから、2期制作してほしい作品。