ナーカルの話が集中的に描かれた事で過去に何が有って、現世へどう繋がっているか朧気ながら見えてきた印象。行き詰まりを見せた神話の世界、対立する家柄の二人…
特にナヌークとセドナの関係はまるで『ロミオとジュリエット』を思わせるものがあるね。太陽と月として相容れない筈だった二人は惹かれ合い、判り合った
けれど、これが1万2千年前の物語であるならば現世に繋がる悲劇として終わってしまうわけで
ならば本作は過去の悲劇を乗り越える事にこそ要点が有るのかな
どうやら前回ラストはサッコ達が神話宇宙に旅立ってから3ヶ月経過していたようで。なら、トシは突如イタイ感じになったのではなく、戦う仲間が居ない中で孤軍奮闘した結果としてあのように成ったと言えるのか
つまりトシは追い詰められ選択の余地を無くした状態。だからこそ、時間を飛び越えたが為に余裕を残したモモヒメ達は過去を超える異なる道を選ぼうと決意できるわけだ
モモヒメ達が乗り越えるのは何もトシの暴走や合体しようとする宇宙だけではないね
モモヒメもサッコも神話宇宙で一時的に欠けた感情を取り戻した。或いはあの時の記憶を頼りにしたり、再び神話宇宙へ行けば欠けた感情を取り戻す術は有るかもしれない
でも、宇宙の合体を防ぐなら欠けた感情を手にする術は永遠に失われるかもしれず
それでも多くを救う為に己より宇宙を優先するモモヒメは勇ましいね…と思っていたらラストにトンデモ展開が起こりました?
え?モモヒメちゃん!?