穏やかな時間が過ぎる最終回。
アンの決断について、よう知らん連中はやいやい言うけど、アンと親しい人間はそれなりの理由があることを察する。
アボンリーの教職をさっと辞退したギル。進学を止めたアンと芯となる部分が似ているんだと思う。ギルと仲直りした時のアンが顔真っ赤で16歳の乙女らしくて可愛い。
レイチェル夫人の体重200ポンドは90キロくらいらしい。でも、大袈裟に言うきらいがある人だからなぁ。パイ家をボロクソに言って、パイ家の血が絶えることまで願ってるのが可笑しい。
2期はよ。
「私の地平線はクイーン学院からこのグリーンゲーブルズに帰ってきた夜から見れば極端に狭まってしまったのかもしれません。しかし、たとえ私の足元に敷かれた道がどんなに狭くても、その道にはきっと静かな幸せの花が咲いているに違いないと思います。真剣な仕事と立派な抱負と好ましい友情を手に入れる喜びが私を待っています。本当に道にはいつでも曲がり角があるものですね。新たな角を曲がった時、その先に何を見出すか。私はそこに希望と夢を託してこの決断をしたつもりでした。でも、狭いように見えるこの道を曲がりくねりながらゆっくりと歩み始めた時、広い地平線に向かってひたすら走り続けていた頃に比べ、周りの美しいものや人の情けに触れる事が多くなったような気がするのです。無論、広い地平線の彼方に聳え立つ高い山を忘れてしまったわけではありませんし、何者も持って生まれた空想の力や夢の理想世界を私から奪い取ることは出来ません。でも、私は今何の後悔もなく安らぎに満ちてこの世の素晴らしさを褒め称えることが出来ます。ブラウニングのあの一節のように。
神は天にいまし。すべて世は事もなし」
☆☆
きれいにまとめたけどねえ……
ギルバートとのいい仲は、マリラの若い時の後悔のやり直し?
マリラの老い描写が生々しくて怖かった