サービス開始日: 2016-04-05 (3551日目)
現代社会のモラルでもギリギリ許容されそうな範囲で、複数の人を愛することは自然であるという愛の形を投げかけるテーマを描こうしたのは中々挑戦的で素敵だと思ったのですが、いかんせん全編を通して何を描きたいのか焦点が定まっておらず脚本・構成がフラフラしていた印象でした。
また、0話時点でアキラがトワサを助けなければ世界は救われたのでは、という致命的とも言える人生の分岐点を描きながら、世界を壊滅させた贖罪どころかオーウェルを設立して結果として人々を支配するに至る、というアキラとトワサの人生顛末にはモヤモヤが残り、すっきりした気持ちでエンディングを迎えるに至らずでした。
なるほど。二人のフランシス…は双子の兄弟だったのね。自分の気持ちが誰に向いているのか分からなくなり戸惑い狼狽するナージャ。突然双子だと分かったりフランシスの弱々しい一面を見たりで無理もないか。ナージャの新しいアンブレラダンス可愛い。今までの踊りで一番好きかも
「今日悲しいことがあっても明日は必ずやってくる。私は明日を信じてる」本作のテーマを示唆するような素敵な言葉。人は現状に満たされているかより明日に希望を感じられるかの方に大きな幸せを感じるのかも。最後まで太陽を求めたホセのように。大塚明夫さんの熱演が光りました
☆
ナージャの幼馴染ローズマリー登場。また強烈なキャラが出てきたね。お話が進むにつれて段々と狂っていくパターンはよくあるけど彼女は登場段階、いや過去回想からして既にプリンセス願望に取り憑かれてる妄想ネイティブだ。妄想に逃避するほど辛い目に遭ってきたのかもだけど…
ここ数話で毎回のようにレギュラー級の登場人物の血しぶきが飛び交いすっかり血生臭い物語に…。プールでみんな和気あいあいドタバタ劇やってた頃が遠い昔のようだぜ…(遠い目)
ローズは性格の方はあまり変わってなさそうに見えるけど考え方が180度変わってしまっていてマインドコントロールか何か施されたんだろうか。
素晴らしかった…。どのカットも構図が美しく、光と影の陰影をつけた作画描写が目を引き、エコーを効かせた声や環境音の残響が響き渡る。まるで白昼夢、非現実の見知らぬ空間に迷い込んだような、不思議な感覚に陥る視聴体験はあまりに魅惑的で強く印象に残りました。
演出面でこれだけのインパクトを受けたエピソードは『おジャ魔女どれみ ドッカ~ン!』40話の「どれみと魔女をやめた魔女」や『イリヤの空、UFOの夏』3話の「十八時四十七分三十二秒」以来かも…
あと大好きなアルハンブラ宮殿とドビュッシーが使われてるのも最高です。
☆☆☆