キラリと光るゲゲゲの鬼太郎過去シリーズのセレクション集。多くの役者、声優、関係者がセレクターとして、これまでのアニメゲゲゲの鬼太郎シリーズから、これぞという作品をとりあげ解説してくれます。白黒の第1期や戦後昭和感のある第2期などもいい味だし、80年代の第3期、90年代の第4期の今から見るとこってりしたキャタクターデザインも魅力的です。
今の時代から見ると1,2期などは子供向けすぎて、大人の鑑賞には耐えないと感じられますが、アニメは当時の「テレビまんが」といった少年向け作品。こういう感想を抱くこと自体がアニメ自体の複雑化多様化の上に乗っている文化の成熟のたまもの。連綿と作り繋がれてきたシリーズあってこそ、「ゲ謎」の様な大人向け作品もまた生まれヒットしたと言えます。鬼太郎というキャラクターとしての強度や、当時の制作陣の熱量が続いているのでしょう。妖怪という日本の民話に端を発する幻想生物が、水木しげるによる鬼太郎というアイコンを得て、多くの子ども達が知るものとなった功績に、アニメゲゲゲの鬼太郎の力は大きかったと思います。次期アニメシリーズもぜひ作り続けていってもらいたいと願ってやみません。
贅沢な感想を言えば、もっと多くのセレクターを選定してもらい、もう少し長めの尺の解説を聞きたかったことでしょうか。