自分が生まれ育った部屋を眺めるマルコ。アンナとの思い出が甦る。パイを作るアンナを見上げる幼いマルコの視線が良い。胸がきゅうとなる。
隣のおばさんのダメ亭主の稼ぎでも家賃を払える物件なのに、ピエトロは引っ越さなきゃいけないなんて、何やってんだよピエトロのバカーッ!と思ってたら、最後にマルコもずっと内に溜めてた不満をピエトロにぶつけた。言っちゃえ言っちゃえ。
移民船の広告を見て「瓶洗い(の募集)なんかは無いよね」と残念がるマルコが子供っぽくて可愛い。
酔っ払いペッピーノのアルゼンチン行きの話は絶対ウソだと思う。こんな調子だから奥さんに逃げられる。浅黒い旅芸人だから、彼はジプシーなのかな。
凄い親子の会話だった。子どもを子どもという記号にはしない。きちんとした個として描いている。凄い。