全体を通して、ストーリーに起承転結があったわけでもないし、テンポも良いようには思えなかったけど、不思議と引き込まれ見ごたえのある内容だった。
ストーリー的には「事故・災害が起きる、出動する、救助する」という姿が淡々と描かれているのだけど、救難という仕事に真剣に向き合う姿や、淡々と話が進むからこそ感じるリアルな雰囲気に引き込まれていったように思う(実際の救難隊の仕事はわからないので本当にリアルかは不明だけど)。
11話の雪山で隊員を吊り下げるシーンで、呼びかけ方が「コックピット」「本郷三佐」「本郷さん」と変化していくところなんかは、切羽詰まっている感じが伝わってきた。
主人公が本郷さんの技術を見せつけられたシーンで、眩しい日光をかぶせてくるといった演出も印象的。
一言でいうと「地味」で、鬱展開もあるため好き嫌いが分かれる作品だと思うが、個人的には見てよかったと思える作品だった。
<評価:A>
視聴2022.5.20