【浦島太郎】
絵がとてもアーティスティック。助けた亀が乙姫様だったり、最後に玉手箱を開けて老人になった太郎を乙姫様が迎えに来て、二人が鶴と亀になって不老不死の国へ旅立つなど、この民話が持つ理不尽な要素を多少緩和する展開になっているのは賛否あるかも。
【一荷おしょう】
力持ちのお坊さんが力で悪い役人を懲らしめるという、牧歌的ないい話。現実にはそんなことで役人が反省するとは思えないけど、そうあってほしいという民衆の願望なのかも。
【身なげ石】
この手の馬と人の娘の話は、エロティックな伝承がありそう。遠野物語に出てくるオシラサマには馬娘婚姻譚の伝承もある。昔の人の想像力が生み出した話なんだろうけど、どこか生々しさもある。