やっぱりフルーツバスケットは良い!
前半の総集編も後半に繋げるところをうまく抽出して丁寧で濃密
今日子と勝也の物語もこれまた濃厚、それでいて前日譚の立ち位置として重すぎない尺の長さ
一人ひとりの人間とそのふれあい
思考と会話の描き方がやはり素晴らしい
フルバの解釈を自分のなかでもう一度噛みしめることができた
あと、海の作画がエグいほど綺麗だった(CGかな?)
「フルーツバスケット -prelude-」視聴終了
評価A+(名作)
改めて良い作品だなと思いました。一つ一つのセリフが良すぎる。
構成としては、前半はfinalシーズンの総集編で、後半から透の母親である今日子の新作エピソード。前半の総集編では、finalシーズンを観てた時の感動が蘇ってきて(「許さないから」の理不尽さも思い出してちょっと笑ったけど)、綺麗なハッピーエンドを迎えられて本当に良かったなと再度思いました。
ただ、総集編パートでかなりの尺を取ってたから「新作エピソードは薄いものになるのかな?」と思ってましたが、今日子と勝也の話も超濃密で涙が溢れちゃいました。寂しさの中でグレてしまった今日子に関わり出す勝也、そんな勝也の中に自分と同じ部分を見つけて、もっとこの人のことを知りたいと思う今日子。そんな2人の結婚生活。今日子が母親になる、1人の人間を産むとなった時に今までの人生を振り返って、母親になんて酷いことをしたんだと気づいたシーンはもう最高でしたね…。この両親からなら透のような子が産まれるのも納得だわ。
そして、勝也が死んで自暴自棄になってた今日子の中に現れる透の存在。フルーツバスケットのテーマは「世界が必要としなくたって、必要としてくれる誰かのために生きていく」なのかなと自分の中で答えが出ました。いや〜良い作品だ。
フルーツバスケットの特徴である、繊細でかつ力強い台詞から醸し出されるキャラの魅力というのが遺憾なく発揮された映画でした。アニメ版見て好きになった人なら是非見てほしい。オススメです
★★★★★★★☆☆☆
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