オシャレや恋愛には目もくれずゲーム三昧の毎日を過ごしてきた、“非ヒロイン属性”の女子高生・星野杏子は、突然現れた魔法使いのリリによって、魔法界で決定した「少子化問題対策プロジェクト」に無理やり参加させられてしまう。
大好きなゲーム、チョコ、猫という「三大欲求」を没収された杏子が、イケメンたちに迫られる姿を描いたラブコメディ。
乙女ゲーム的生活なんて望んでいない!それが主人公である杏子のスタンス。
そんな杏子と出会うことで、モテすぎて困っているイケメンも、幼なじみの爽やかスポーツマンも、世間知らずの美少年お坊ちゃままでもが、少しずつ変化を遂げていく。
ただのギャグアニメだと油断してた
ジャンプ+原作でNetflix独占配信アニメ。ジャンルはラブコメにあたると思うけど、一癖も二癖もある作品で1クール分一気に観てしまった。面白かった、もそうだけど個人的にはすごく「好き」になれたアニメだったなぁと感じる。
“非ヒロイン属性”の主人公杏子が魔法使いリリの策略により無理やり恋愛シチュエーションに陥れられるという設定も新規性があったし、そこで出てくるキャラクターたちに魅力があったのが良かった。司も淳太も聖も、それぞれ違った角度から杏子と接近していくんだけど、みんな根はすごくいいやつなんだなぁっていうのが節々から伝わってきてキャラクターへの愛着が湧いたし、いい意味でリリの非現実的な魔法要素が入っているからこそ、ドタバタ感も加速されていて飽きなかったね。
シナリオ面も中盤ちょっとダレたかなと思うところもあったけど、終盤の司の過去を中心に深掘りしたエピソードは杏子の魅力が最大限に出ていたし緊迫感もあり凄く好きだった。原作は完結してるみたいだけど、全然続きも作れそうだし杏子がついに恋愛に…みたいな展開も見てみたいなぁ。
あとは、なんと言ってもオープニング。自分が世界一好きなアーティストであるYURiKAの約3年ぶりのアニメ主題歌『ROMA⭐︎KiRA』。彼女の歌唱がなければ、自分はこのアニメに出会うこともなかったかもしれない。繋げてくれたYURiKAに、起用してくれたスタッフに本当に感謝申し上げたい。毎回食い入るようにオープニング観てたし、サビのクレジットでYURiKA表記出てきて泣いてた。作品の世界観を最高に表現してるよね。
いいアニメに出会えたなぁと思えました。
3.7/5