今回は戦闘は控えめで2章のような激しさはなく、どちらかと言うとレビューのタイトル通り「クライマックスへの繋ぎ」といった感じの回。ラストへ向けた伏線や次章の戦いに続く展開、そしてwZEROの面々の日常で構成されており、次章を楽しむためには決して見逃せないエピソードであると思う。
1章で補給部隊に左遷されたアノウの嫌がらせから始まる日常エピソードは、wZERO部隊のキャラを掘り下げるのに役立っていたと思う。
2章でもwZEROの面々のプロフィールに関しては掘り下げられていたので決して今までが描写不足、ということはないのだが、正直2章から一年も経って各キャラの個性も半分忘れていたし、日常パートはありがたかったし面白かった。主要人物二名だけでなく、リョウ・ユキヤ・アヤノがより深く、魅力あるキャラに見えた。
特にレイラとアキト、この主要人物二人の過去が明かされたのは大きい進展ではないかと思うし、「何故シンはヒュウガ家を全滅させ戦乱を目論むのか?」という伏線にも繋がっている。
掘り下げられるのはwZERO側だけでなく、ユーロ・ブリタニア内部も怪しい動きを見せる。
やっぱりと言うか洗脳が不完全なジュリアス、シンに痛いところを突かれるスザク、そしてジュリアス排除を狙い、Eブリタニア全体に戦いを促しいよいよ動き始めるシン。次章に向けて大きく物語が動いた感がある。
「アキト」のキーパーソンの一人であるシンに秘められた謎や、唯一シンの刺客から逃れたファルネーゼ、何故か北海に異動(?)させられ、次回予告では新ナイトメアを与えられているアシュレイ、EU内部でクーデターを企てるスマイラス、そしてそんなスマイラスの前に現れた、ギアスとの関連を思わせる「時空の管理者」なる謎の存在と、新たな伏線もバッチリ引いている。
戦闘シーンはいつも通りのハイクオリティ。オレンジの技術力で動く3DCGのランスロットはまさに怪物!今回、戦闘シーンはランスロットvsミカエル騎士団の一戦だけだが、サザーランド相手に見せるスザク無双は見所。
そしてもう一つの見所は、物語前半の日常シーンで見られるレイラとアヤノのサービスシーン。パイスーにドレスと、露出度の高いカッコはキムタカの真骨頂!
特に中盤のダンスシーン、アヤノの乳揺れ描写にはスタッフのコダワリを感じた。あの服の内側で「ぷるんっ」と揺れるのを見て「スタッフはわかってるなぁ」と思った(スパロボよろしくばるんばるんオーバーに揺れるのもまぁ嫌いではないのだが)。
今回も安定の出来。大きく物語が動くであろう第4章が楽しみでならない。