浅い!!どこをとってもあまりにも浅い!!
コミューンの面々が「ショボン軍がオタク狩りを始めたのもお前ら若年オタクのせい(要約)」と主張してたけど、それはコミューンの面々の単なる被害妄想でしかなく、視聴者から見れば彼らの言い分は老害のヒステリーにしか見えず、全く感情移入できないし「旧世代オタクvs新世代オタク(オタクヒーロー)」の対立する構図も作れていない。
あっさい「池の水全部抜く」のパロディと、相変わらずな超ステロタイプオタク描写にも閉口。
見所はブルーのサービスシーンだけでした。
一話に感じた「面白いものを作ってやる!というエネルギー」はよもや錯覚だったのか…?
本作が意識しているであろう「ゼロ年代」に限らず、「流行のジャンルを徹底的にコケにしてギャグにする」という手法はさんざん擦られてきたやり方で、正直アナーキーでも何でもない。
作画も「ゼロ年代アニメへのリスペクト」では片付けられない汚さになってきたし、このままだと「下品な『電池少女』の焼き直し」にしかならないと思う。
「狂気の世界に『ピンクの象』」とはまたベッタベタな…。
ピンクちゃんのイカれた脳内の描写は、地上波の縛りもあろうが「健常者が頑張って考えた狂気」といった感じでイカれ感は薄味。もっと『まどマギ』のいわゆる「イヌカレー空間」のような唯一無二性を出してほしかった。
魔法少女が3人揃ったところで、アニメ損切の分水嶺である3話へ。どうなることやら。
気になるのはやけにシリアスなエンディング。ナンセンスギャグはジャブでこっからエグい展開が始まる伏線なのか…と推察もできそうだが、本作のノリを考えると『まじぽか』のように思わせぶりなだけで終わりそうな気もする。
ノリも古い!作画も古い!
なんというか、下品な『電池少女』と言うか…。まるでゼロ年代OVAのような軽薄でアイタタなノリと、同じくゼロ年代を思わせるあまりにもステロタイプなオタク描写に頭がクラクラ。悪い意味で『電車男』の時代のオタク描写を思い出す。
「無理解な人々からオタク文化を守る!」というテーマも、正直オタク文化がすでに生活の一部となりつつある令和の世にはそぐわない。一歩間違えると、制作側の歪んだオタク愛を押し付けてきた『ドラクエYS』と同じ道を歩みそうで不安。
とはいえ、「面白いものを作ってやる!」というエネルギーが感じられたのは確か。とりあえず3話まで見て判断。