「冷酷な者と気弱な者しか登場しない、胸糞の悪くなるストーリー」
という作風は、近年のトレンドだが
その走りになった作品。
美男美女を登場させ、派手なバトルシーンを描くが
ほかに見どころは無い。
書店の棚、放送局の枠を埋めるための商材として
乱造された作品である。そのサンプルと捉えるとよいだろう。
主要な登場人物は、おおむね既視感がある。
「学園もの」「日常系」といった傾向をもつ
先行作品が定評を得て、
類型の企画が業界内外で容易に通せるところまで
路を拓いてくれたおかげで、世に出せた作品。
要するに業界のパラサイトである。
褒めるところはどこにも無いので、分析などはせず
滑稽なセリフを聞き流すのが妥当な鑑賞法だろう。