舞比べに敗北した鬼夜叉。ここで観世座は終り…と思いきや細川様が取り計らい、獅子を踊ったことがない鬼夜叉の新しい獅子も良かったと声に出した人もおり、増次郎もOKを出したことから再戦することとなった。観阿弥は鬼夜叉の好きにさせろという反応。足利義満は強い花が欲しい、強くなければ芸人も将軍も生きていけない。義満はそこまで芸事に触れてこなかったのかな…?おじい様、つまり尊氏は良く和歌を読んでいたみたいだが。鬼夜叉は再戦したのは良いが、少し魂が抜けたように見える。何もわからない、何もかもが重いと川に落ちてしまった。彼を救いだしたのは謎の酒に酔った老人徳さんとそして、コガネだった。南のものという将軍の敵だと思われてしまうからコガネと一緒にはいられないと言ったが鬼夜叉ははっきりともう舞いたくないとコガネに言った。ココは自由だとコガネ。
千晴は鬼夜叉の舞を気にしているようだった。そして演目が決まっていた、演目は義満と言う将軍の名を借りた自由演目。コガネは居場所がないならここにずっといればいいと再び鬼夜叉に言った。
石也は五郎にコガネが南朝のものであることを聞いた。苦い顔をした石也。鬼夜叉は厠に行くときにある音を聞いた。その音に誘われて着いたのは舞ではないが田を耕している農民のような男。
それはこの前も会っていた白髪の謎の男であった。彼から働きの音を聞け、体の奥に響くその音にただ従うことと言われて、彼と同じように鍬を持って耕す動きをした。鬼夜叉はその音を聞くたびに
自分の周りの景色が一変していく。そして笑顔になっていた。鬼夜叉は夕暮れになるまで気づかないくらい夢中で鍬を振り下ろしていた。徳さんに鬼夜叉はもうワシらに関わるなといった。
この場所に縛られてよいのか。お前の体は舞いたがっているとも。徳さんはもともと後醍醐側の武士で足利と戦っていた。彼が語った過去のことを聞きながら、杖を振るう彼の背中は武士のようであった。
彼は一族郎党を殺された。出家をすれば楽になれると思ったが、勝者の陰には大量の敗者がいる。彼の話を聞いていたところ寝てしまっていた鬼夜叉の目の前には捕らえられる徳さんと、倒されたコガネがいた。彼らと共にいた鬼夜叉もなんか巻き込まれそうだな…。
目を前に心を後ろに置け、自分の生まれ、身体、心がいかに恵まれているのか、そしてそれがいかに無力であるか。少年は何もわかってなどいなかった。